2児遺棄死亡事件があって、私の周りのブログとかTLとかがその話題でもちきりになって、そして少し落ち着いてきた。
今回の件は未必の故意を認定して殺人罪適用して司法的には落ち着ける方向みたいで、今後ネグレクトによる死亡事件があった場合に一定の目安となっていくんだと思う。今回の事件は、ご近所で数回の通報があったにもかかわらず命を救えなかったってことで、裁判の過程でその辺が触れられていくのかも気になる所です。
で、この事件は若いお母さんが妊娠→結婚→離婚して、生活のために水商売から風俗に落ち、現実逃避の上に子供を殺してしまったのだけど、こういうのを見ていると「何で子供を産んだんだろう、結婚したんだろう」とやっぱり自分は思ってしまう。
私は30も半ばにして結婚して思ったんだけど、結婚して夫婦になるって大変。
生まれ育ってきた環境が違う人間同士が、1つの家庭をつくっていく。
今まで全く意識してこなかった事、普通だと思ってた事に対して、イチイチ考えなければいけないという面倒な状況。
さらに、結婚相手の存在がストレスを加速させる。
つい先日まで他人・・・ではないけどある意味一番気を遣っていた人間が四六時中居るってことは、救われる事も多いけどきついときも少なくない。
私の結婚1年目といえば、結婚したこととそれに付随するもの全てがストレスになりうる環境だったとしか思えないのだ。
そんな時期を越え、今振り返ると、結婚によるストレスというのは、多かれ少なかれ誰でも経験する事なんじゃないかな?と思えるのだ。
生活とストレス(ライフイベント)
順位 日常の出来事 ストレス強度 1 配偶者の死 100 2 離婚 73 3 夫婦別居 65 4 刑務所への収容 63 5 近親者の死亡 63 6 本人の大きなけがや病気 53 7 結婚 50 8 失業 47 9 夫婦の和解 45 10 退職・引退 45 11 家族の健康の変化 44 12 妊娠 40 13 性生活の困難 39 14 新しい家族メンバーの加入 39 15 仕事上の変化 39 16 家族上の変化 38 17 親友の死 37 18 夫婦ゲンカの回数の変化 35 19 一万ドル以上の借金 31 20 借金やローンの抵当流れ 30 ストレスについて 社団法人八日会
藤元総合病院|医療を通じて地域へ貢献したい病床数343床で23の診療科を有し、宮崎県の南西部で鹿児島県に接して位置しています。両県にまたがる広域医療圏の診療に対応し、サイバーナイフ・ガンマーナイフ・脳磁図をはじめとする最先端の医療機器をいち早く導入し、循環器・脳外科など救急医療にも幅広く対応しています。
これは社会生活におけるライフイベントとストレス、それを指数化したもので、ストレス強度は一位の配偶者の死を100とした指数を表示している。
これによると結婚は7位。
一般に○○が原因で鬱に・・・と言われやすい仕事上のトラブルなんかよりずっと大きなストレスということになる。
結婚によるストレスの難しい所は、ストレスを解消する機会を作りにくいという事にあると思う。
誰だって「新婚生活どう?」と聞く時はノロケ話の1つでも聞いてやろうかという空気になる。
聞かれた方もそれを理解しているから「実は一緒にいることそのものがストレスで」などという話はできず、ストレス解消の機会を逃してしまうように思う。
慶事であるが故に語られにくいけど、結婚ってかなりのストレッサーだ。
私は結婚だけであっぷあっぷ状態だった。
結婚に加えて妊娠や産休・・・と考えると、とてもじゃないが持たないと思う。
さらに、妊娠は体の変化もある。
婚前妊娠の場合、ほぼ同時にこれらの出来事を経験しなくてはいけない。
先ほどの表で計算してみる
結婚と妊娠のみ加算
結婚+妊娠=90
婚前妊娠と出産によって起きそうな出来事を全部加算
結婚+妊娠+退職+家族の健康の変化+性生活の困難+新しい家族メンバーの加入=213
指数を加算したので単純比較はできないけど、当事者が相当厳しい状況に立たされるということはわかる。
この状況において夫婦関係を築き、子を健全に育てるのは至難の業ではないだろうか。
おめでた婚とかダブルハッピーとか煽られている婚前妊娠だけど、超巨大なストレスと表裏一体。
選べるのなら止めて置いた方がいいと私は思います。
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