一応、「カツ」は「肉類にパン粉を付けて揚げたもの」で、語源は
フランス語のコートレット、または英語のカットレットから。
一方の「フライ」は「魚介類や野菜を油で揚げたもの」で、衣の有
無は無関係とか。
確かにフライドポテトに衣はないですねー。
あれ? でもエビカツやまぐろカツなんてのもあるよな……(笑)?
↓ ↓ ↓
上記だけだと、曖昧模糊としているので(笑)、補足をあれこれ。
■カツ
明治時代に「肉類に小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて、バターをひいたフライパンで焼く」
という料理が伝わりました。
これが「コートレット」、フランス語で「肉の切り身」または「ミンチ状のものを成形したもの」の意。
ちなみに英語では「カットレット」。
つまり、元来は「肉の切り身」という食材を指す言葉で、料理名ではないんですねー。
しかも調理法も、衣こそ付いてるものの「バター焼き」で、揚げてないし(笑)。
でもこの「コートレット」がなまって「カツレツ」になりました。
いつの間にか食材名が料理名に変化したんですね。
さらに「カツレツ」が略されて、ようやくおなじみの「カツ」という名前になるわけです。
■フライ
こちらは英語で「揚げもの」のことです。
だからこちらはいろんなものが当てはまります。
「フライドポテト」は素揚げだし、「フライドチキン」や「から揚げ」には衣が付いてます。
「天ぷら」「フリッター」「カツ」なども、全部「フライ」に含まれます。
えっ、カツもフライ(笑)?
でも何となく使い分けてますよねー。
それが最上段で述べた内容なわけで、一般的には、
○カツ・・・「肉類にパン粉を付けて揚げたもの」
○フライ・・・「魚介類や野菜を油で揚げたもの」
ということになるようです。
あるいは一説に、
「切り身を揚げるのがカツで、丸ごと揚げるのがフライ」
なんてのもあります。
これはもとの「コートレット」の意味を反映してますね。
確かに串カツとか、野菜や魚もありますから、かなり正解っぽいです。
でもフライドチキンは鶏の丸揚げじゃないよなー。。。
あと、結局エビカツやまぐろカツは謎のままです(まぐろカツは「切り身だから」かも)。
でも、エビカツとエビフライが違う料理であることは、誰にも明白なわけで(笑)。
定義云々よりも、だいぶ感覚的なものかもしれません。
いずれにせよ「カツ」も「フライ」も、完全に日本語です。
海外のレストランでは想像と違うものが出てくるかもしれないのでお気をつけて。
<文責・秋田大介>
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