「趣味は何ですか?」
人生のうちでも問われることの多い質問だと思う。
名前や年齢と同等の扱いとは行かないまでも、準レギュラー級の扱い。
重要度が高いくせに自分の好みで答えられるという、なんともいい加減なシロモノでもある。
例えば、この問いに対して「部屋の掃除が趣味です」と答えたとする。
彼は趣味として掃除を楽しんでいる、しかし「毎日楽しんでいる」とは限らない。
週に一回かもしれないし、年に1回かもしれない。
掃除嫌いのワタシの方がよっぽど掃除しているかもしれないが、彼にとって趣味であることは否定できない。
「趣味は何ですか?」
この質問はオンオフ、ビジネスプライベート問わず聞かれるのも大きな特徴だ。
合コンで「趣味はー?」と聞かれるときもあれば、
仕事の雑談ネタに困った時に「けろりさん趣味とかあるのん?」と主にオジサンに聞かれたりする。
ワタシは「趣味が多いね」と他人から評されることが多い。
でも、趣味は何かと聞かれるとき、いつも引っかかる。
なんて言っていいのかわからない
いい加減なシロモノであるが故、自ら正解を導き出さなくてはならず、
導き出しきれてない居心地の悪さを感じるからだ。
ていうか、趣味っていったいなんなんだい?
そう思って調べてみた。
■しゅみ 1 【趣味】
(1)専門としてではなく、楽しみにすること。余技。ホビー。
「―は読書と音楽鑑賞です」
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専門としてではなく、の「専門」は以下のとおり。
■せんもん 0 【専門】
(1)一つの方面をもっぱら研究したり、それに従事したりすること。また、その学問や職業。
「古代史を―に研究する」「―書」
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本職以外で楽しみで行うことが趣味だ、ということになる。
ここでいう本職は
■ほんしょく 【本職】
0 (名)
(1)その人が生計を立てている主たる職業。本業。
「歌人として有名だが―は医者だ」
(2)それを専門にしている人。くろうと。プロ。
「いくらうまいといっても―にはかなわない」「―はだしの腕前」
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(1)と(2)、どっちだ?
ここで、ワタシが引っかかっていたものの正体に気づいた。
本職を(1)のみとするなら、いわゆる「仕事」以外で好んで行う好意は趣味と呼べるが
(2)まで含めた場合、そうは言い切れない。
第一、生計を立てる行為と働く行為は完全一致ではない。
ボランティアがいい例で、たとえ無給だったとしても働くとみなされる。
ここに居心地の悪さの原因があるのではないか。
そう考えて「趣味」と呼ばれていた行為を振り返ってみる。
(例)「サポーターは趣味か」
(1)で考えると当然趣味であるが
もう10年も団体に所属し、毎試合出欠を届け出て、
試合に行く時は「開場2時間前集合」が見についている
ワタシにとっては正直専門の範疇といっていい。
サポーターとサッカー写真撮影の両立ができず、
それでも写真をあきらめきれないワタシの場合「サッカー写真撮影」は趣味かもしれない。
(しかし写真自体は仕事に活かしているので微妙だ。。)
こう考えていくと、けっこう趣味は少ない。
夢中になりやすい性格のせいか、すぐに深入りしてしまうからだろう。。。
本業ではなく、専門性がなく、楽しんでいる行為
自分の行動を振り返って2つ思いついたが、そのうち1つを採用することにした。
人よりちょっと少ないが、
行為自体を楽しんでおり、
特に専門性もなく、
何もうみださない物。
「趣味は何ですか?」
「ねること」で決定。
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